血圧は心室および血管収縮の二つに起因するので、もし血管収縮作用を除去してしまうと、心室の働きだけを示す。 試しに亜硝酸アミールを生理的作用(顔面紅潮)がおこるまで吸入させてみると、健全な心臓であれば血圧6ないし10mmの昇騰を示すが、心筋衰弱があると反対の現象、すなわち下降を示す。 [療法] 血圧亢進には血管拡張性の薬剤を用い、顔面紅潮、ついで全身に影響して拍動を感じ、呼吸数は増加、頭痛および耳鳴りがおこるようならその療を減らすか、中止すべき。人によって特異体質もあるので、注意して少量から投与すべきである ...