2014 脊髄反射的療法、現代語訳

Afina現代語訳31、運動神経麻痺の療法

六 運動神経麻痺の療法

 小児脊髄麻痺または慢性脚気による下肢の麻痺に対して、ふつう電気をもって反応がない時に脊椎打療法はときに意外な効果を発揮することがある。エブラハムス氏は12回打療後、私は4回後に麻痺が回復して下肢が運動を始めたのを経験した。下記はアメリカ領フィリピン島マニラ軍医デワルト氏より脚気についてエブラハムス氏に送られてきた報告書であり、かつて軍隊においては脚気のため除隊となるべき兵士の脊椎打療法により(打診槌によって)短期間に回復して復隊した6例である。

以下英文

私の実験例

産後脚気

茨城県人、椿某、女性、36歳

 今年7月に分娩。浮腫があって、その減退とともに四肢の麻痺が現れてきた。上肢はいくらか運動機能回復したけれども、下肢はいまだ完全に麻痺状態であり、電気マッサージを施しているけれども強までなんら効果がない。

 打療4日めから少しずつ踝関節の運動を始め、その後数日を経て柱に寄り添いながら立てるようになった。それから次第に回復してきて二週めで退院した。

大正5年10月。

 私は脚気患者で膝蓋腱反射が消失しているものに、脊髄から明らかに反射作用をおこすことのできた数例をみてきた。みな治癒の成績は一回ごとに顕著である。

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