1、神経性下痢
腸壁に病的変化のないものには収縮および拡張中枢に打療法を加え、輪状および縦走筋を強健にするためである。
蠕動が亢進して腸内のガスが動くために著しい音響を発し、遠くからでも聴こえるほどで、睡眠を妨げることがあるくらいである。その蠕動の状態は目視で確認できるほどで触れることもできる。このような症状には上L3に打療を加えること。
2、腸疝痛
普通の疝痛と違って、強直状収縮を起こす。この療法はL11の圧迫または打療を施す。
3、神経性便秘
これはヒステリー性の婦人に多い。腹壁のアトニーによっておこる。
治療法としては後に述べる内臓血管神経衰弱症と同様である。