7、脊椎叩打
これはもっとも有効な方法である。C7を連続叩打するとかならず心臓収縮反射をおこす。
臨床上、心臓反射を行うときは、同時に肺の拡張反射をおこすのでしばしば誤診を招く。つまり心臓の比較的および純濁音は肺が覆っている範囲によってことなり、カポットが打診で心臓濁音部を漸次縮小させて多数の学生に示説するにあたって、最終のひとはその境界が著しく縮小してしまうというが、それはエブラムの肺拡張反射によるもので、ザーリーノ診断法にたんに室内の温度でも変化してしまい、寒冷な空気のもとで純濁音部の現象または消失するというのは、皮膚刺激によっては胃の拡張反射が起こってしまったからであって、確実に心臓反射を研究しようとするのであればエックス線を使うべきである。
ショットの炭酸浴の効果をもてはやし、心臓の打診でその濁音領域の変化をもってすべてが心臓の収縮によるものなのだとすることは誤りであり、肺の拡張反射を視野に入れなければならない。ハイツはエブラムの新臟反射を研究して、健全な心臓がおこした反射現象はすぐにおさまるが、機能不全の心臓はそれが数時間継続するものであると言っている。