2015 脊髄反射的療法、現代語訳

Afina現代語訳60、感覚的心臓病

2 感覚的心臓病

心臓は迷走神経および交感神経によって調節されている。ザーマックは頚に小さな骨腫があって、よくこれによって迷走神経を圧迫してしまい心動の緩急を意識的に左右することができると主張し、またインド人の興行師にも記述としてこんなことをする者がある。しかしこの説明はあまりに短絡にすぎ、だれでも頚筋を強く伸展すれば心動に影響するものである。(第20図)健康な者は頸動脈、またはその付近を圧迫すると心動がいちじるしく緩除となり、ときには歇止することもある。これは迷走神経がその付近に伏在しているからである。

腹壁の強圧、ガス吸入、脊髄神経起根部強圧なども同じように制止作用がある。

〔治療法〕

感覚的心臓病の心悸亢進、脈拍不整、速脈などの迷走神経機能の不全に原因するものは、その治療法としてT4の両側を2分間指頭または圧迫器をもちいて強圧すること。

心動急速症の治療法として、民間では深呼吸で頓挫させる方法がある。その他、肋間を強圧して心悸亢進を抑圧するなど、どれも間接に迷走神経の活躍を促すものである。

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