2013 脊髄反射的療法、現代語訳

Afina現代語訳8、脊椎の位置

第二 脊椎の位置

 背中を外観すれば中央に浅い溝があって脊椎棘突起が隠れている。しかし痩せた人の中には却って脊柱が隆起して見える者もある。そして棘突起をよく観察するには患者を前屈させるか、あるいは手で棘突起を摩擦すると各突起の頂点が発赤して観察しやすくなる。

各脊椎の内部との関係位置

脊椎棘突起

載域、硬口蓋の線に一致し、横突起は乳様突起の直下、前方にある。

枢軸、後頭骨の下に触れ、上顎歯列の下縁に一致する。

C4、下骨の高さ。

C6、環状軟骨食道の始端に一致する。

C7、いちじるしく隆起しているのでわかりやすく、脊椎を順に数えるのに便利である。  

T2、R3に一致する。肩甲骨はR2を覆い、かつ肺の下葉の上縁に一致する。

T3、肩甲棘の内端に一致する。また左側においては大動脈弓の終端に一致する。

T4、左側では、胸部大動脈がおこり、T3、4間で気管が分岐する。

T7、患者の両上肢を真直ぐおろしたとき、肩甲骨の下角隅に一致する。

T10、胸骨下端および肺の下縁、胃の噴門部に一致する。

T12、最終肋骨頭、横隔膜の大動脈口に一致する。

L4、上前腸骨棘(実際は腸骨陵)、大動脈分岐部に一致する。

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