※横隔神経
今、それぞれ上脊髄反射やっていただきました。理由としては立位体前屈をどうしてやったのかと、いうと立位体前屈というのは筋肉が一番大きいというか、モーションも身体の中で一番大きい動作の一つですよね、あれが一番効果が見えやすいという意味であれを選びましたけれども、上脊髄反射に関して言えば、全身の効果、全身性の効果ですよね、交感神経レベルこれはもう局所でも効果を及ぼしますけれども、まずは全身ですよね、上脊髄反射というのは全身に及ぼす刺激なので、今は立位体前屈でやったからそれを見たかったというわけではなくて全身どこでも効果が出たということです。あれがもしたとえば、手をあげるということで言えば、手も上がりやすくなるだろうし、何でしょう、身体をひねるということでいっても身体をひねりやすくなるはずです。なので、上脊髄反射というのは刺激の最低レベルを確保するという風に理解しておくといいのではないかなと思います。さらにそこに角度をつけるとか、間をとるとかですよね、「角度、張力、間、刺激の量度」ですね、その辺をコントロールしていけば相乗効果があらわれるということです。まあ、最低レベルを確保するために、いま手足の刺激をやってみました。
そしてさらにいえば、お腹が鳴る鳴らない、お腹が鳴るのは、左手であれば左のお腹が鳴りやすい、右手であれば右のお腹が鳴りやすい、ということは一つあります。これは上脊髄反射を起こしているから、+ですね、プラスの効果があります。お腹が鳴る鳴らないっていうのは、横隔神経っていうのが首から出ていますよね、C3、4、5から横隔膜を支配している。これは左右両方ともあるわけですけれども、左は左の横隔神経、右は右の横隔神経が支配しているのです。で、手を操作すると、手は首からの神経が手の筋肉を支配している、手の皮膚を支配していますので、横隔神経にも刺激が入ってしまう、これはだから体性-体性反射を起こして同側のお腹が鳴りやすくなる、その準備が出来ちゃうということです。だからこれを両方合わせてですね、我々はその、我々はっていうのは均整師っていうことですけれども、水平相関という言い方をしていて、さらに左手であれば左のお腹に効きやすいと、これは全身性に効いていてさらに横隔膜が動いているからです。っていうのはご理解いただければと思います。
整体 講師 ゴッドハンド
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ではですね、次に見たいのは、8ページ見てみましょうか。8頁の左側ですね。何かこんな絵が左側に書いてあるかと思うのですが。交感神経というのは、内臓の動きを止めているといのは先ほど話したとおりなわけですけれども、皮膚の表面にも交感神経っていうのは入っています。これは全身くまなくいってますね。交感神経というのは全身くまなくいっています。そして副交感神経というのは、実は一部にしかいっていない、副交感神経は身体の表面にはとりあえず出てこないことになっています。それこそ迷走神経というのは、脳から出て頸を通って、食道で絡んでお腹の中を支配するわけだけれども、そこでおしまいです。これが体表に出てくるっていうことはない。そして仙骨から出ている骨盤神経も
生殖器やら膀胱やらというのを支配しているけれども、それが体表に出てくるということはない。体表が、、、というところでちょっと濁したのは体表かどうか微妙なところだけれど、耳の外耳道なんかっていうのは迷走神経が出てきたりします。そのへんはま、ネグりましょう。で、交感神経がじゃあじゃあ、今デルマトームで見た感じでいうと手足には交感神経は行ってなさそうな感じがすると思うんですが、手足にも当然、交感神経はいっています。そして交換神経レベルが上がると手に汗をかいたり、足に汗をかいたりということをやっています。で、立毛筋が緊張して鳥肌がたつというのも交感神経の働きです。
では、交感神経というのはどんな風に、どんな風にそういう、身体全身に巡っているのかというと、脊髄の前から出てですね、いったん交感神経幹というところに入ります。交感神経幹、さきほど言ってた一番きょう覚えて欲しいところ、交感神経幹というものがあって、【板書】Nというのは神経ですね、ニューロンです。神経幹というのがあって、いったん交感神経幹に入ると。で、この交感神経幹というのは頸の一番上から尾骨の先端まであります。というのをですね、もう一枚・・・僕の汚い絵が・・・5頁ですね、5って振ってあるところです。5頁、脊髄と脊椎と交換神経幹が書いてあります。胸腰髄から出た交感神経はいったん背骨の前にある交換神経幹というラインに入ります。このラインは頸からずーっと降りて行って、尾骨の前でクロスすると。これが不対神経といって尾骨の前につながるところを不対神経といいますね。ここが結構重要です。我々がイメージしやすいところでいうと、事故を起こしました、事故が起きました。で、尾てい骨が痛いと、いうのはですね、きっとこれなんじゃないかと。この不対神経のところで痛みを出しているのではないかと。つまり不対神経のところは身体の表面でさわれるからというだけのことであって、交感神経幹全体の緊張を起こしていると。そう理解してもらえるとわかりやすいかなと。交換神経というのは交換神経幹に入ります、そしていったんすべて連絡をします、もちろん分節的に刺激は行くわけだけれども、全てが全て分節ということではなくて、刺激はとりあえず交感神経幹に入っていったん全て連絡をとっています。なぜかというと、交感神経というのは、逃走か闘争かという逃げるか戦うかみたいな言い方をよくしますけれども、そういう神経ですから、いざ危ないという時に働く神経ですよね。この危ないっていうときに働くのが分節毎で働いていてもしょうがない、もちろん分節ごとに働かないと身体の恒常性というのは維持できないんだけれども、いったんすべてカットしちゃおうと。全て身体のその、何でしょう、ちからを蓄えようだとか、そういうものに関してストップをかけて、まぁ逃げるかと、まあ戦うかということで全身が連動しなければならない。だからこそ交感神経幹でいったんクロスします、いったんそこに収束しますね。なので、交感神経幹が抑えられれば、さしあたって交感神経を操作するというのは簡単だということです。たとえば汗が厳しいだとか、たとえば慢性的に痛みが取れないだとか、いろんな症状がありますけれどもそういった中で交感神経がいたずらをしているものに関して言えば、交感神経幹を抑えてしまえば、カットしてしまえば交感神経は働くことはできないわけです。なので、交感神経をきっちゃうという実験をした人がします。ネコです。ネコの交感神経を全部カットすると。でもネコは死なないんです。もちろん、温度は適温を保ってあげる、ごはんはちゃんと消化の良いものをあげるとかね。でそういうことをやっててもネコは死なないです。十分これで長生きできます。交換神経はなくてもとりあえずは生きていける、なくても生きていけるんだけどももちろん戦わなければという時に交感神経が働かなければしょうがないので、生物の社会の中では淘汰されていくだろうとは思うんだけども、交感神経がなくてもとりあえずは生きていける。で、もう少し、ついでだから迷走神経のことも言うと、ネコの左の迷走神経を切ったところで特に問題はない、右の迷走神経を切ったところで特に問題はない、けれども両方とも切っちゃうと2~3日で肺炎になって死んじゃうと、いう実験があります。これは確かね、キャノンがやってた実験ですね。なんていうか、キャノンっていう「恒常性維持」という言葉を作った人ですね。キャノンの実験でそういうのがあります。で、それこそだから交感神経、交感神経があって副交感神経優位になると勃起すると、いうことがありますけれども、交感神経幹を両方とも切っちゃうとじゃあ勃起するのかというと、勃起します。勃起するんだけれども、ふにゃっと勃起するという話があります。そういう話を聞いてますね。だから両方とも必要な訳です。いずれにしても一つの効果を出すためには両方の神経が重要なんだけれども、とりわけどっちかが強くなったときにどっちかに作用が移行すると。ちょうど今、今というか朝から何かないかなと探してマスクを持ってきましたけれども、こういう感じです。マスクが臓器。で、左の、みなさんにとっての右でしょうか、ま、どっちでもいいや、片方のゴムが交感神経と。で、片方のゴムが副交感神経となっている時に、両方がテンションを保って一定の効果を及ぼすことができると。
で、これ片方が緩んでくると、こっちがたとえば副交感神経だとすると、副交感神経が緩んでくると交感神経側に移動するし、交感神経が緩むと副交感神経側に少し動いてくると。でこれが恒常性を維持するということですね。こういう風になっている。だから副交感神経がバシッとあがっちゃえば、交感神経レベルも追いかけて上がっていきます。乗り越えることはないわけだけれども、追いかけて上がっていきます。こっちのテンションが上がればこっちのテンションも上がるということですね、こっちのテンションが上がればこっちのテンションもあがると。なので刺激で言うと、とりあえず50点を取りたいという意味で言えば、全て鎮静させるというのが重要になります。とりあえず全て鎮静。もちろんそこから応用編になってくるわけだけれども、そこまで話した訳ですから言っちゃうと、応用編としては人の身体というのはそういう波乗りの中で生きているのが身体の問題ですから、どっちかに偏らせるというのが正解な訳ではないということです。で両方に揺れ動きながら一定の位置を保っているというのが健康ということですね、リズムを回復すると。ぼくが学生の時に深沢先生が整体って何ですかっていったときに「リズムを回復することなんだ」という説明をされててなるほどなと思いましたけれども、今となってはむしろものすごくなるほどな、ということですね。リズムを回復するために施術をする、つまりリセットをするために施術をすると考えててかまわないと思います。副交感神経レベルが下がりすぎていて、副交感神経レベルを上げるんだ、それはそれで良いわけだけれども、それが例えば交換神経レベルが上がっている、上がっているものをより上げて下げる、ということだってひとつ調整ですよね。むしろ、そのどっちに動かすかということよりはポイントが重要なのかなと思いますね。読み取ってそれにあまり逆らわないようにてつだってあげるという、先送りしてあげるというか、早回ししてあげるというか。東洋医学で言う、陰陽消長みたいなことがあって、陰陽消長でよかったかな?
陰が極まれば陽になって、陽が極まれば陰になると、こういうようなことですよね。これが自律神経にもあてはまるというものです。で、交感神経幹ですよ、交感神経幹を抑えれば交感神経レベルが抑えられるわけだから交感神経幹を抑えられさえすればいい。とりあえず。じゃあ、交感神経幹っていうのは脊柱の前にあります。【模型指さしながら?】脊柱のそれこそ、こっからあります。こっから両方下がっていって、横突起の前というか、この椎体の前を走っていきます。そして尾骨の仙尾関節の前でクロスすると。尾骨が痛い、尾骨が痛い人の特徴というのは、交感神経が上がりすぎていて困っている人の特徴ですよね。呼吸が浅いもそうだけれども、なんでしょう、それこそ頭が尖っているとか、頭が尖っているのも交感神経レベルが上がっている人の特徴です。いくらか、ぼく、今、尖っていますけれどもね。コーンヘッズみたいなのになります。あれ交感神経優位ということです。交感神経幹に入って、そして、交感神経幹っていうのは脊柱の前に両方こう(板書)、あるわけです。そして交感神経は(板書)T1からL3までと。で、脊柱の脊柱から出た交感神経はいったん交感神経幹に入って、もう一度脊髄神経に戻ります。そして一緒に、これと一緒に身体の表面に出てくるということをやっています。なので、この絵を3つならべてみたということです。5頁です。5頁に3つ並んでいるの、これ、あの、ほぼ同じ大きさで書いてみました。これがね、3つ並んでいる図ってぼくはみたことないので、ぼくがやるしかないなということで並べてみました。脊髄、脊髄というのは腰椎の一番、腰椎の二番の間まで、それくらいの長さしかありません。これぐらいということですね。これぐらいしかないんだけれども、これぐらいしかないんだけども胸腰部ですよね、T1からL3まで。それが一度交換神経幹に入って、そしてもういちど、頸の上まであがって尾骨の先まで行くと。でそれがもう一度脊髄神経に入って、運動神経と一緒に全身に回っていくと、いうことですね。3段階4段階あるので、これは整理しなければなかなか追いつかないというものだろうと思いますから、ここで一回で全部覚えられるものではないかもしれない、ただ、交感神経というのは交換神経幹に一度集まるんだということを覚えてください。そして、さわれるところですよね。我々が重要なのは触れるところです。どこが触れるかというと、尾骨の中、中っていうか、おしりに指を突っ込んで触れば触れます。やらないですけどね、施術中にはこれはやらない。やるんだとすると、頸の前ですね 、7番と1番の前あたりに星状神経節というのがあります。そして6番の前に中頸交換神経節というのがあって、上の2番とか1番とかの前に上頸交感神経節というのがあります。触るとしたら、星状神経節か、、、中頸交換神経節に関しては、まあ、7割くらいの人しかないと言われますからこれはとりあえずネグったとして、上頸交換神経節か星状交換神経節か。とりわけ、この上頸交感神経節というのは頭部症状ですよね、頸から上の症状に対応します。ただ、星状神経節を抑えてしまえば、いずれにしても星状神経節を通って上頸神経節に行くので、正常神経節さえ抑えられれば、というのが、今日の理想…ですね。
ただ、交感神経幹、すべてが繋がっていますので、どっかちゃんと抑えられれば、それなりに全体に効いてきます。なので、僕の実験したところによると、これはクライアントにしたわけではないけれども、尾骨の前ですね。不対神経ですね、フツイというのは対でないと、ずっと対で来たものが一つにクロスする、一つにつながるので、フツイといいますけども、不対神経を抑えてみるというのをやってみたことがあります。変態なの(笑)。不対神経を抑えてみると、星状神経の興奮も上頸交換神経の興奮も取れるというのをやってみたことがあります。だから尾骨が痛くて背中の例えば7番あたりを抑えて我々身体を反らせて刺激を入れるという操作をやりますよね、刺激抜きというか、事故の時のショックを取るときの刺激ですよね、をやりますけれどね、あれは交換神経幹を伸ばしているのかなと、言うような感じですね。さしあたってそれをやれば交換神経幹に効果が及ぶということです。なので、今日は不対神経に関してはそういう、その、やる必要はないけれども、そういうものがあると。そしてここに痛みが出ることがあると。それを逆転させちゃえば、不対神経が痛い、尾骨が痛いという場合に星状神経節をしっかり抑えられればここの痛みがしっかりとれるということですね。
「星状神経節はどうやって?」
はい。これを今から。はい、ありがとうございます。
「時間かかるって噂が。」
刺激自体が? はい。かかります。かかる人とかからない人がいて、ぼくも現場で30分抑えているってこともまれにあります。けれども早ければすぐ、ぱっと行くんだけども。それこそ星状神経節がどこにあるかというと、C7・T1の、、、オステオパシーの本を見ると星状神経節の調整法として背中の肩中兪あたりを抑えて、ぐっと抑え込むという操作があります。ま、それでも効くんだけれでも、実際は、実際はというか、ぼくの経験で言うと、表面から抑えてしまった方が早いなという印象があって、そこから遡るとC7・T1が盛り上がっている人っていらっしゃいますでしょうか。・・・高血圧の人なんか、C7・T1あたりがぐっと盛り上がってくるというのはつまりこれのことだろうと。ぽこーっと出ているやつを、星状神経節を抑えることで骨は動かさずに収めることが出来る。あ、頸が細めで~、で、もし興味があれば・・・(いいです)コウジ先生いってみましょうか、でもコウジ先生。心臓…(笑)そうそう、星状神経節っていうのは心臓に神経を送っているものですね。【コウジ先生出てきた?】お願いします。まず観察しましょうか。期待したほどは盛り上がってはいない・・・(安定してんだよ、の声)そうでしょうね。ちょっと誰か触ってみましょうか。コウジ先生のT1を触りたい人・・・(笑)【誰か触っている間】もう一人くらい触りましょうか、じゃあ。【もう一人誰か触っている間】はい、じゃあ覚えていてください。コウジ先生、あおむけでお願いします(はい)。コウジ先生の星状神経節自体がちょっと興奮気味です。そんなに・・・おさえつけています。今C7、6くらいですね。もっと実は抑え込みたいですが、ちょっときついので緩やかにやっています。ただこれ、施術中にやるとすると、痛い痛いと言いながらみなさんこれで眠っちゃうということがよくおこります。交換神経レベルが下がるということですね。親指が前側ですね。親指で抑え込むという感じ。
ただ、どこでもいいんですよ。どこでもいいっていうのは交感神経幹であればとりあえずどこでもいい。椎体と親指で挟んでいるので、親指に力が入るように下の4指で椎骨を抑えている感じ。
頸が太いとか、高血圧が長いと親指届かないなんてこともありますから、そうしたら上頸、中頸。。。今その上頸、中頸が触って緩んでくれば、それは神経自体が触れたか触れないか結構難しいところがあって、手の感覚でわかるかなぁ、わからないかなぁというところですけれども椎前筋というのがあります。椎骨、、、長形筋か、頸の前に筋肉があってその頸の前の筋肉のコリをとるような気でいると大丈夫です。今ずいぶん話ながら長くなっちゃった…【操作していたらしい…】こんなとこでいってみましょうか。【さわるのやめた?】
星状神経節はもっと太いですけれども、それをばしっと、、、だからホルネル徴候を人工的に作るという、、、ホルネル徴候ってあるんですよ。ホルネル症候群か、ガンとかがこの辺にできちゃって膨らんで抑え込んで、で、その目があかないとか。そういうホルネル徴候を一時的に作っちゃう。
「何で左を押してたんですか」
左を押したのか、左だけやりました。ちょっと頑固な感じではありますね。ちょっとわからないですけれども、左に反応が出やすいですね。
「それは左右差で見て、いつもやっているということですか」
いつも左右差で見てやっています。
一回休憩しましょう。
(休憩)
交感神経の親玉ということですよね、親玉として交感神経幹があると思っていて大丈夫です。で、その親玉をどうするのかというので、、、