エブラム氏が大動脈反射を診断に応用し、つおで大動脈瘤の治療に利用しはじめたのは1905年であり、C7の打療によって大動脈瘤を著しく縮小させ、圧迫症状、呼吸困難、咳嗽、および疼痛がすみやかに消失させてみせた。その後、十数年にわたってたくさんの患者にこの治療法を施してきて、つねに著効がえられたと報告されている。しかし非常に病態のすすんだものは対症的に応対するよりない。 腹部大動脈瘤、T12は大動脈が横隔膜を貫通するところであり、内臓軸動脈の起始部に相当し、もっとも動脈瘤の発生しやすい位置である。ここはふつう打 ...