◯遠達的に新臟反射をおこさせるには下の方法がある。
1、鼻粘膜刺激
鼻粘膜刺激
鼻粘膜の刺激は、エックス線で試験すると刺激性の蒸発気を吸入させたとき、その収縮反射現象は心臓部分の皮膚刺激による場合以上に著しく、とくに左室において強く現れる。エーテル、クロロホルムなどの吸入もまた同じ現象をおこし、ときには心臓の機能を歇止させることもある。この反射は鼻腔、咽頭、喉頭、などの粘膜を刺激することで起こるが、もしその粘膜部分をあらかじめコカインで麻痺させておくと反射現象はおこらない。
2、胃粘膜刺激
グロメルをふくませた海綿で胃の粘膜面に溶解させると収縮反射をおこす。
3、肛門粘膜刺激
肛門粘膜を指頭で刺激すると同じように収縮反射現象がみられる。
4、食道粘膜刺激
嚥下作用により収縮反射作用をおこす。