Afina現代語訳32、脊髄反射神経を興奮させる方法
第二 脊髄反射機能を興奮させる方法 脊髄には内臓を収縮、または拡張させる二種の中枢があり、たがいに拮抗/対立し、そのことで我々の健康を保っている。しかしそのいずれか反射機能の平衡を失ったときはここに病的症候として現れ始めるものである。 脊髄の各部は脳髄から反射抑制神経を受けており、そのために抑制神経が刺激されているときは反射機能がいちじるしく亢進する。なので臨床上一反射が病的に亢進するときは反対であるほかの反射機能を鼓舞したとしても、健康成人のような現象をみることはできない。ここから推測すると、もし我 ...
Afina現代語訳30、脊髄節氷結法
五 脊髄節氷結法 脊髄節知覚脱出法には、打療または正弦波電流がある。とはいえ簡単で迅速なのは氷結法にほかならない。とりわけ内臓の知覚を麻痺させるにはうってつけである。この方法で末梢または内臓の疼痛を緩和するにはこれに対する脊髄節に相当する脊椎突起を氷結するものとする。 (臓器に対する脊髄節および脊椎突起表) 臓器 脊髄節 脊椎突起 心臓 C3。T1、2、3。 C2、6、7。 肺 C4。T1〜9。 C2、6、7。T1〜5。 胸部 T4、5。 T1、2。 食道 C5、6、8。 T2、3、4、5。 胃 C3、 ...
Afina現代語訳28、脊椎痛喚起法により脊髄節の位置を見いだす方法
三 脊椎痛喚起法により脊髄節の位置を見いだす方法 脊椎痛喚起法において述べたように、末梢の知覚過敏な部分を圧するときは、1分間内に一定の脊椎、つまり脊髄神経根に相当する部分に圧痛点を発見する。そのようなときはその部分は脊髄第何節に相当し脊椎第何突起にあたるかを見いだし打療を試みること。 ※この喚起法を使うときは先の皮膚分布区域が正確に対応しない点がある。 例) 肩甲関節炎の患者。触診すると激痛があり、脊椎には圧痛点はない。さて、数秒間その関節部分を按触するにはT2、3、4の脊髄節に脊髄神経の起根があ ...
副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)とは??
「アドレナル・ファティーグ(副腎疲労)」という病名が、ストレス社会の新病としてとても話題になっています。 アドレナル・ファティーグ(副腎疲労)の兆候>> アドレナル・ファティーグ(副腎疲労)の簡単な対処法>> ◎アドレナルファティーグ(副腎疲労)って何?? そもそも副腎というのは何かというと、腎臓の上にくっついている、三角形の小さな臓器で、ホルモンを分泌する器官です。 (写真の両脇にある黒っぽいのが腎臓で、その上についている赤い三角が副腎です。) ①ホルモンの分泌。②血糖のコントロール。③免疫機能。④炎症 ...
Afina現代語訳31、運動神経麻痺の療法
六 運動神経麻痺の療法 小児脊髄麻痺または慢性脚気による下肢の麻痺に対して、ふつう電気をもって反応がない時に脊椎打療法はときに意外な効果を発揮することがある。エブラハムス氏は12回打療後、私は4回後に麻痺が回復して下肢が運動を始めたのを経験した。下記はアメリカ領フィリピン島マニラ軍医デワルト氏より脚気についてエブラハムス氏に送られてきた報告書であり、かつて軍隊においては脚気のため除隊となるべき兵士の脊椎打療法により(打診槌によって)短期間に回復して復隊した6例である。 以下英文 私の実験例 産後脚気 茨 ...
Afina現代語訳29、末梢神経に対する脊髄節の位置
四 末梢神経に対する脊髄節の位置 末梢神経に障害があるときは、第23図および第24図を参照して、それに相当する脊髄節および脊椎突起を見いだし打療をほどこすと鎮痛する。
Afina現代語訳27、脊髄節の位置
二 脊髄節の位置 各脊髄節からおこる脊髄神経が分布する皮膚の知覚区域は第18図に示す通りであるが、その分布する範囲の知覚を麻痺させようとすれば、その起こる各節は第何脊椎棘突起に符合するかをみて、所定の脊椎棘突起を3分間叩打すると、末梢の皮膚分布区域は麻痺する。しかしそれは痛覚のみで、触覚は麻痺しないことがある。 この療法は末梢の知覚過敏で正弦波電流を用いることの出来ないとき、脊椎打療でその部分の皮膚を麻痺させて3倍強力な正弦波電流を用いることが出来るようになる。たとえば坐骨神経痛の患者でいえば、その部 ...
Afina現代語訳26、脊髄節の麻酔法
一 脊髄節の麻酔法 表皮および内臓の疼痛が一定の脊髄節に治療を加えることで、よく鎮痛するものであり、その方法は、 一、打療法 二、氷結法 三、圧迫法 この三種類である。
Afina現代語訳25、痛みの治療法
第一 疼痛の治療法 鎮痛法としては、薬物的にはアヘン剤を主として中枢から作用させる。あるいは局所療法としてはもっぱらコカイン属を応用することができる。石炭酸ももまた一種の局所麻酔剤として、一滴たらすことでよく無痛で穿刺することができる。それからこれらの薬物虜法の他、鎮痛法としては多くは末梢の疼痛のある局所にだけ治療を加えて中枢に原因があったことに気づかれないこともよくあることである。 例)中年の患者、四年間以上腕神経痛に悩み、激痛に耐えられず常にモルヒネの注射で一時をしのぎ、有名な医者をたよって方々訪ね ...
Afina現代語訳24、正弦波電流
四 正弦波電流 エブラムス氏は脊椎反射療法にはもっぱら正弦波電流を用いていたということをもって、これの説明とする。 正弦波電気は、幾何学的で正確な正弦は電流をおこす発電装置が必要である。そして脊髄療法にもちいる周波は緩除なものと急速なものとその用途が異なっていて、平滑筋すなわち胃腸などの疾病には緩除なものを用い、神経系や随意筋には急速なものをあてる。 正弦波電流は皮膚上から内臟反射を引き起こすことができるものであり、どんな疾病に対しても脊髄療法としてはつねに脊椎の突起またはその両側に点じ、他極は仙骨 ...