何度かいらっしゃったことのある四十代女性。
腰が痛すぎて、お尻から脚までしびれるような痛み。
歩いててしばらくしたら歩けなくなってうずくまっちゃう、とのことでした。
そしてしばらくしたら歩けるようになる、とおっしゃっていて、そういうのを「間欠性跛行」と言って、脊柱管狭窄症や下肢の極端な血行不良を疑います。
この方の場合はしっかり足に脈が触れたので、きっと脊柱管狭窄症だろうと思い、いちおう病院でみてもらうことをお勧めしました。
そして病院でも脊柱管狭窄症だということでした。
脊柱管狭窄症というのは、背骨の器質的な疾患で、管になって神経を通しているはずの背骨の空洞が狭くなる疾患です。
そういった説明をきいてみるとどうしようもないんじゃないかという気がしてしまいますが、そしてじっさい簡単ではないわけですが、でも背骨は節にもなっていて、その節の重なり具合を調節してゆけば、症状をなくしてゆける可能性がみえてくるわけです。
このクライアントの場合は、まず4回鍼でしっかり腰の筋肉を緩めておいてから、その後2回を手技で調整して、間欠性跛行から脱しました。
鍼との相性がいまひとつでちょっと時間のかかった印象ですが、それでも一般的にはとてもいい結果だと思います。