四 正弦波電流
エブラムス氏は脊椎反射療法にはもっぱら正弦波電流を用いていたということをもって、これの説明とする。
正弦波電気は、幾何学的で正確な正弦は電流をおこす発電装置が必要である。そして脊髄療法にもちいる周波は緩除なものと急速なものとその用途が異なっていて、平滑筋すなわち胃腸などの疾病には緩除なものを用い、神経系や随意筋には急速なものをあてる。
正弦波電流は皮膚上から内臟反射を引き起こすことができるものであり、どんな疾病に対しても脊髄療法としてはつねに脊椎の突起またはその両側に点じ、他極は仙骨に点じることを通例としている。こうして脊髄反射を基礎として内臓の収縮拡張または随意筋麻痺の快復、間接的に摂護腺の収縮作用、子宮膀胱、血管運動神経の反射作用、アドレナリン分泌作用などを引き起こし、打療法と相対関連して存在しており優劣を照らし合わせて取捨選択し、打療法を用いることができない小児または神経質な患者に用いる場合が非常に多い。
[第十七図]
正弦波電流装置
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