腎臓の反射 j腎臓の打診は比較的困難である。これを打診しようと思えば腸内に蓄便がないかみて、体躯を後方へのけぞらせて背筋を弛緩させ、脊椎の震動を防ぐため助手に支えさせること。 腎臓の反射には、実質の反射と、血管の反射との二種の作用がある。 1、実質反射作用 これはT6、7、8、棘突起を連打すると濁音部が拡大することが確認できる。一方、T12を連打すると収縮反射の現象を呈する。 2、血管反射の作用 これは前者よりも顕著であり、C7叩打によって収縮し、T10叩打によって拡張する。 腎臓の収縮反射は、実質収縮お ...