皆さんどうやって便秘を解消していらっしゃるでしょうか?
お薬を飲んだり、専用のお茶を飲んだり、出る方がうまくいかないわけですから、もちろん、口から入るものが重要なのは当然です。
しかし、実はそれだけではありません。
腸が中身を押し出すときは、自動的に、蠕動という運動を自律的にやってくれています。
そして、腹圧といって、お腹の中の圧力がとても重要です。
さらにいえば、これはあまり知られていないかもしれませんが、直腸肛門角といって、
骨盤の角度もひじょうに重要です。
この、ボディの側の二つの問題を解決するキーワードが、つまり大腰筋であり、なんともう一つの問題は、大腰筋ケアの施術中に、副次的に解消されます。
なので、大腰筋ケアを受ければ、便秘なんて恐くないということです。
もう少しいうと、腹圧というのは、お腹の中の圧力で、腹壁の筋肉+、上下にある横隔膜+骨盤底筋、そして大腰筋をを緊張させることで、腹腔内をしぼって圧をあげます。
便秘解消に腹筋を鍛えるのはこのためです。
しかしそれだけでは、なかなかうまく解消しない現実があるのは、大腰筋を失念していたからにほかありません。
そして、肛門直腸角ですが、これはつまり骨盤の角度のことで、洋式トイレより、和式トイレの方がいきみやすいですよね。
それは、この肛門直腸角が一因です。
椅子に座った腰の伸びた状態より、しゃがんで腰を丸めた状態の方が、直腸の角度が鈍くなり(鉛直に近づき)、すると当然、便が流れやすくなります。
さらに、骨盤を丸めることで大腰筋をマックスに収縮することができ、これが横隔膜をひっぱって、腹圧もしっかりかけることができるようになります。
この、骨盤をしっかり丸めること、最大限に腹圧をかけること、両方を実現しているのが大腰筋なのです。
なおかつ、さきほど副次的にといったのは、大腰筋に手技でアプローチする際に、同時に腸を刺激します。
腸というのは一カ所動かされると、全体が動き出すという習性をもっています。
ですから、お腹の表面から大腰筋まで手を届かせる段階で、腸は確実に刺激されます。
そしてそもそも、腸の蠕動運動を助けているのは、呼吸の絶え間ない運動を実現している、横隔膜なのです。
横隔膜がしっかり上下することで、腸はつねにマッサージされて、健康を保っています。
この横隔膜の健やかなリズムを、左右しているのがほかでもない、大腰筋なのです。
なので、短期的にも、長期的にも、便秘解消には大腰筋ケアがもっとも重要、かつ、それが最善なのです。
腹式呼吸をする、腹筋を鍛える、その他便秘解消の処方はいろいろあり、大きく間違っているわけではもちろんありませんが、いずれにしても、大腰筋がしっかり解放されていなければ、なかなか結果に結びつきません。