1)血管運動ニューローシスは血管の攣縮と麻痺である。 (イ)血管攣縮 皮膚蒼白、冷寒、および栄養障害をきたし、もし表在血管が障害されたときは知覚麻痺および鵞膚状を発症する。 大血管の攣縮には間歇性跛行をおこし、患者は歩行中にとつぜん脚部が脱力してしまい歩行が困難になってしまう。 一時的失語症、知覚および運動麻痺は脳血管の攣縮に原因がある。 静脈も同じように攣縮状態をおこすことがあり、そのために毛細血管内の血液は流逸することができず、患部は藍色および浮腫状にかわり、ついで栄養を害して壊疽に至る。 (ロ)血管 ...