渥美和彦先生からのメッセージ!
今日は朝から身体均整法学園にいってBlogの設定をやったり、受講生の皆さんに写真撮影の説明をしたりなんかして、会長の三浦先生とランチして、急いで東洋医療臨床技術大学校アカデミーに駆け込んだら、なんと日本統合医療学会の名誉会長、渥美和彦先生の講義は始まってしまっていました>_< そんで、渥美先生はぼくを見ながら(だと思ったんですがw)、「いってたとしても40くらいでしょう? 20年あれば世界的な一流になれる! まだまだ60ですよ、そのつもりで頑張りなさい」といってくれていて涙がでるほど感動しまし ...
Afina現代語訳41、臨床例「外傷性疼痛、手背フレグモーネ、気管支痙攣」
外傷性疼痛 吉◯ 某 26歳 自転車にて左腕関節を挫傷し、腫脹いちじるしく手指の屈伸ができない。触診しようとしても激痛があって骨の状況を探ることも出来ない。よってT3、4を圧迫した。するとまるで麻酔剤を使ったかのように疼痛は無くなり、手指は自由に屈伸できるようになった。これで精密に診察することができ、湿布包帯を施している間も無痛に経過した。その間15分。部屋をでるとき少しだけ痛みが戻ってきた。 外科的治療に際し、診察中に無痛にさせたり知覚を鈍麻させたりすることができるわけだが、その程度は人によってま ...
Afina現代語訳40、臨床例「月経痛、牙関緊急、腹痛、肺炎、」
月経痛 大正4年12月 飯◯ 某女 43歳 数年来月経時に激痛があって、毎月数日のあいだ床に伏せるというようなことを繰り返していた。診察すると子宮頸部にポリープがあった。これを摘出して数日を経て出血を伴った激痛がおこった。どうやら早期月経のようであった。よってL3を圧迫したら完全に鎮痛した。しかし期間を経て再発したのでこの方法を繰り返す必要があった。 牙関緊急 大正4年6月 松◯ 某 22歳 親知らずの発生困難、歯齦腫脹のため半インチ以上開口不能。しかしT3、4圧迫によって疼痛消失。開口もいつ ...
Afina現代語訳39、臨床例「仮性股関節炎、手術後の疼痛、腹膜結核、」
仮性股関節炎 佐◯ 某女 38歳 一昨年、腸チフスに罹り全治した後、肺および腹膜結核を続発し、加療中左側下肢の運動障害および股関節より上腿に波及する疼痛出現。しかし腰椎の圧迫により疼痛および運動障害は消えて、起臥自由となる。数週で再発することもあったが、毎回この療法で征服した。 手術後の疼痛 大正4年3月 永◯ 某女 42歳 右側卵巣腫瘍摘出のため、開腹手術をおこなった。のち二週間後はげしい腰痛を訴え、鎮静剤の注射も一時的にしか効かず、夜間の睡眠も充分にとれない状態。もしや手術部に何らかの変化をおこ ...
Afina現代語訳38、臨床例「肩関節」五十肩の治療法
肩関節 荒◯某 52歳 数ヶ月前から、肩関節および上腕にわたって疼痛あり。とりわけ関節の運動障害があって患側上肢を後方に回転することができない。したがって着衣の際、いちじるしい困難を感じる。局部を診てみると肩関節および上腕二頭筋に抵抗があって腫れたようになっている。氷結法、打療法など数日いくらか軽快したが、まだまだぜんぜん痛い。ついに圧迫法を試みてみると上腕二頭筋の硬結が消失し、同側の鎖骨下窩が陥没し、運動障害はなくなって着脱の自由も戻ってきた。疼痛もない。それから一年半、何らの障害も訴えず。 附言: ...
Afina現代語訳37、臨床例「三叉神経痛および痙攣」
臨床例 「三叉神経痛および痙攣」 大正4年2月 橋◯ 某女 37歳 この患者は生まれつき健康。三男一女を産み、一回の早産を経験している。にもかかわらず3年前、上顎洞の蓄膿症にかかり、手術をうけたけれども完治せず今日に至る。現在、口腔に瘻口が残っている。 現病歴としては去年1月より三叉神経痛の発作がある。それに加えて顔面、頚部、および上肢まで患側の痙攣を伴い、非常に強烈で、患者は悲鳴をあげて室内を転げ回る。はじめは医師を迎えて鎮静剤の注射をうけたのだけれども、発作が頻繁であるためついに家族や本人がこの注 ...
Afina現代語訳36、迷走神経の張力増減による疾患の治療法一般
第四 迷走神経の張力増減による疾患の治療法、一般 今ここに迷走神経亢進または減弱に起因すると考えられる疾患を列記し、その診断および治療法の一般を以下に示す。 一 糖尿病 本症の多数は迷走神経の張力減弱を示し、その亢進によって全治、または軽快するものが多く、したがって含水炭素の摂取量が増すようになってしまう。そしてもし疑わしいにもかかわらず検尿しても糖がでない場合には、患者のT3、4間を圧迫してみると糖がでることがある。糖尿病で肝臓が肥大している患者には打療法で効果がある。 二 甲状腺の疾患 甲状腺は ...
Afina現代語訳35、迷走神経の張力を減弱させる方法
二 迷走神経の張力を減弱させる方法 迷走神経の張力を減弱させるのに下の二種類の方法がある。 ①圧迫器でT3およびT4棘突起間の両側を圧迫する。 ②両側耳後の圧迫。 上の①の方法で以下のような現象をきたす。 イ、心臓、大動脈、肺、胃、肝、脾および腸の張力を減弱する。 ロ、肺、胃、心臓、大動脈、脾および腸での反射作用が消失する。 ハ、瞳孔が散大する。 二、環状甲状部の拡大。 ホ、咽頭の知覚鈍麻をおこす。 ②の耳後、つまり乳様突起の圧迫は咽頭の知覚を鈍麻し、その炎症に対しては嚥下時に疼痛を緩解するものであ ...
Afina現代語訳34、迷走神経の張力を強盛にする方法
一 迷走神経の張力を強盛にする方法 迷走神経の張力を強盛にする方法は以下の通りである。 1、C7棘突起の両側を圧迫器で圧迫する。 2、頚筋の伸展。 3、肋間の圧迫。 上の3つの方法であればどれを用いてもそれで迷走神経の張力は亢進し、肺は拡張をきたしてその下縁は下垂する。そしてその下垂の程度や持続時間によって張力の減弱を判断することができ、そのさい圧迫は30秒を超えてはいけない。しかし内臓における反射現象は通例数分間を超えずに消失してしまうから、急いで打診してしまわなければこれを見ることはできない。 ...
Afina現代語訳33、迷走神経の張力を増減する方法
第三 迷走神経の張力を増減する方法 ここに特記すべきは、圧迫法で脊椎突起の両側を圧迫すれば、内臓反射現象を引き起こすのと同時に、迷走神経および交感神経に対してもその張力を左右することができる。これを応用して診断および治療の目的につかうことは脊髄療法における特殊な方法である。 しかし薬物においてピロカルピンは迷走神経の張力を亢進させ、アトロピンは減弱させる。アドレナリンは交感神経を鼓舞、すなわち迷走神経の張力を減弱させる。だから圧迫法によってもこれらの薬品と同じように迷走神経に対し、もっとも簡単かつ迅速 ...