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Afina現代語訳51、鼻、胃、肛門、食道の粘膜刺激など

◯遠達的に新臟反射をおこさせるには下の方法がある。 1、鼻粘膜刺激 鼻粘膜刺激 鼻粘膜の刺激は、エックス線で試験すると刺激性の蒸発気を吸入させたとき、その収縮反射現象は心臓部分の皮膚刺激による場合以上に著しく、とくに左室において強く現れる。エーテル、クロロホルムなどの吸入もまた同じ現象をおこし、ときには心臓の機能を歇止させることもある。この反射は鼻腔、咽頭、喉頭、などの粘膜を刺激することで起こるが、もしその粘膜部分をあらかじめコカインで麻痺させておくと反射現象はおこらない。 2、胃粘膜刺激 グロメルをふく ...

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アルベルト・エブラムについて

スポンディロセラピー(Spondylotherapy)の創始者、アルベルト・エブラム(Albert Abrams)氏は1863年12月8日に生まれ、1924年1月13日に亡くなりました、享年60歳。 アルベルト・エブラム(Albert Abrams) アメリカの医師です。 ほとんどどんな病気でも診断することができて、また治療することもできる(と主張した)機械を発明したことで有名だったようです。これらの主張は、はじめから疑問を呈されました。人生の終わり頃、そして死の直後に彼の主張は間違っていたことが決定的に ...

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Afina現代語訳50、心臓収縮反射

1 心臓収縮反射  西暦1898年、エブラム氏の発表した心臟反射現象は、心臓部の皮膚を、摩擦または叩打して刺激するときは、心臓はX放射線映像において、いちじるしく収縮するのが確認できる。それ以来これをエブラム氏心臓反射現象と呼ばれている。  収縮反射は右室よりも左室のほうが収縮の度合いが強い。しかしその収縮は一瞬のことではなくて、始めて試験した小児においても2分間以上継続した。つまり刺激し終えた後もこの現象が継続するんだと知るべきである。だが、この収縮の度合いは人によって異なり、認識しづらい程度の人もいる ...

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Afina現代語訳49、仮性狭心症

第4 仮性狭心症  肋間神経痛がまれに狭心症と間違われることがある。狭心症は頚部より上腕部に疼痛が波及するものであり、ヘッドおよびマッケンジー両氏の研究によれば、 1、心臓および大動脈の疾病はT1、2、3の胸椎神経に圧痛が出てくる。 2、狭心症にはT5〜9に痛みが出る。 エブラム氏の例:15年前東部からある紳士に紹介されてきた。狭心症と診断されたらしい。しかし寒冷な空気にあたるたびに狭心症発作をおこす。診てみると肋間神経に圧痛点があるのでこれを氷結した。数回で全治し、再発の徴も無し。  このほか不整脈、嚥 ...

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Afina現代語訳48、仮性脳疾患

第3 仮性脳疾患 〔後頭神経痛〕  多くは大後頭神経の問題で、後頭部より頭頂部に激烈な疼痛をおこし、またしばしば腕神経叢がともに冒されることがあり、疼痛が上肢に放散することがある。本病における圧痛点は後頭突起および乳様突起において著しい。だからこれを乳様突起炎あるいは中耳炎と間違うことがある。なお耳漏のある場合には中耳炎である。 エブラム氏の例:数年前欧州で激烈な頭痛に悩んだ糖尿病患者、多くの医者から脳疾患であると診断され、あちこち治療を受けて回ったけれども効果がなくて帰港した。診てみると後頭神経痛である ...

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Afina現代語訳47、仮性盲腸炎

第二 仮性盲腸炎 〔腰腹神経痛〕  本病は腰髄神経叢第6文枝の神経痛で盲腸炎と間違うことがある。徴候として疼痛は腰部から臀部へ達し、下腹部において恥骨結合部、陰嚢もしくは大陰唇から大腿前面に波及する。圧痛は腰椎の傍ら腸骨(櫛)の中央、陰嚢または陰唇にある。  これらの神経痛を盲腸炎と誤診するのは右腸骨窩における皮膚知覚過敏、および筋肉が限局して攣縮、抵抗している部分を触れることがあり、深部に腫瘍があるのではないかと想像させる。 〔療法〕  脊椎における圧痛に氷結法をおこなえば、すみやかに疼痛は一掃される。

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Afina現代語訳46、肋間神経痛の鑑別法

〔鑑別〕 肋間神経痛と鑑別しなければならないのは内臓の疾病より起こる脊椎圧痛点である。内臓の疾病によるものは脊椎に圧痛点があっても腋窩線および胸骨線における圧痛点がなく、また脊椎氷結法では消散しないことがほとんどである。しかも内臓の疾病には皮膚に知覚過敏点を発見するだろう。そしてその部分を按触することで症状が増悪するものである。たとえば胃部に疼痛があるときにこれを圧すれば脊椎の圧痛点もまた増悪し、皮膚知覚過敏も著明となる。 内臓の疾病の場合、多くは脊椎の両側に圧痛点があり、肋間神経痛にはただ一側にのみある ...

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AAfina現代語訳45、肋間神経痛の治療法

〔療法〕 脊髄神経痛は脊椎の上部および下部から圧迫を試み、その圧痛のある部分を見つけ出し、氷結法を施してみると疼痛は腋窩線および胸骨縁においても消失する。 ガルバニー電流は鎮痛作用があるけれども、氷結法のほうがすぐれている。もし氷結法の装置がないときは脊椎側に圧迫鎮痛法を施すこと。 脊髄神経起根部の氷結法を施すときはおおむね結果はいいが中枢性の場合は効果がない。たとえば匐行疹に伴う疼痛なども顕著なをみることもあるが、中枢性に向かってはさらに効果ない。

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Afina現代語訳44、肋間神経痛

第1 肋間神経痛 〔肋間神経痛〕肋間神経は中部が冒されたときは診断に苦しむことはないが、下部に至ると腹部の側壁および前壁に疼痛を感じるものだから誤診に陥りやすい。 肋間神経痛は以下三個の圧痛点がある。 1、脊椎の側で神経起根部の脊柱部圧痛点。 2、腋窩線上にある神経分岐部の側部圧痛点。 3、胸骨縁の胸骨部圧痛点。 第1はつねに発見しやすい圧痛点である。しかしもしこれを発見することができないときは、脊椎圧痛点喚起法を試みること。とはいえこれを試してみる場合、脊椎筋を弛緩させていなければ圧痛点を見つけ出すこと ...

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Afina現代語訳43、仮性内臓疾患

第一章 仮性内臓疾患 脊髄神経がときとして内臓の疾病のように神経痛をおこし、胃、心臟、腎、腸または膀胱の疾病と同じような症状を呈することがある。これに対して内臓自体の疼痛として治療を加えても何ら効果はない。そしてこのような症状はとくに肋間神経において多くみられる。しかし肋間神経は交感神経との吻合により多くの仮性内臓痛を表現するものだからである。 そもそも脊髄神経の胸部における分枝といったら上部においては胸壁にだけ分布するが、第7以下、第11の下部までいくとその一部は胸壁に、ほかの一部は腹壁に分布するものだ ...